世界最高高度に位置するボリビアの首都ラパス市は、平均高度3600メートル台、最高はアルトラパス市で高度は4000メートルを超えます。ちなみに世界第二位はエクアドルのキトで2800メートルです。インカの首都であったクスコ市ですら3400メートルですから、いかにラパスがずば抜けて高いかわかります。ここに120万人もの人々が生活しています。このことは驚きですが、南回帰線の下あたりに位置するため、ラパスの中心地で日中 は10数度から20度ぐらいまで気温が上がります。もっとも夜から早朝にかけては非常に冷え込みます。アルトラパス市ではよく零下まで気温が下がります。
ボリビアは南米最貧国で、貧富の差は非常に激しく、貧しい人々の生活ぶりは悲惨なものです。中心地で高層ビルと車のラッシュを見ていると、ここが高度3000数百メートルであることを忘れてしまい、つい地上と同じスピードで歩いてしまい、高山病にかかってしまうことすらあります。何しろここは地上の酸素の三分の二しかないのですから。ひとたび貧しいエリアやアルトラパス、またそこからずっと伸びるアルティプラノとよばれる3800から4300メートルぐらいの、ほぼまっ平らな高原大地に行くと、ここが南米最貧国であることが実感できます。
そこには先住民しか住んでいません。ラパスやチチカカ湖周辺はアイマラ族、コチャバンバ市から先はケチュア族、低地にはグアラニ族などが生活し、彼らは独自の言葉を話し合っています。スペイン語は公用語ですが、田舎に行くとスペイン語を話せない人も多く存在します。田舎の仕事は農業、牧畜、金の採取ぐらいしかなく、ほとんどの田舎のボリビア人は国が決めた最低賃金である月に数千円よりもはるかに低い収入しか得ていません。 この月に数千円というのも驚かれるかもしれませんが。先住民族の現金収入は月に千円にもなっていません。生活は何世紀にも渡り改善されていません。
まだまだ物々交換の世界も存在します。この国は特に地方に行くとインカの時代に遡っているようです。田舎にいたっては子供を食べさせられないことも多く、先進国の夫婦で子供ができない人々などがこの国に団体できて、養子として連れて行くことも普通です。農民などがラパスなどの都会に出ると、最貧層に甘んじて生活していくことになります。何しろ義務教育も全く受けられない層もあるのですから。都会に行っても男はせいぜい一回数円から10円程度しか稼げない担ぎ人夫、女性は住み込みのお手伝いさんになるくらいです。食事つきなので給与はほとんどありません。それでも仕事にありつければ運がよいほうです。乞食になる人も多く見受けられます。日本にいるとこういうこととは無縁ですから理解するのは難しいとは思いますが・・・・
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